
テイスティングノートとは、だいたい「お酒や料理を味わった感想を細かく記録したもの」とか言われているけれど、その実、ほとんどの人はただの自己満足のために書いているんじゃないかと思うんですよ。飲み物を一口味わったら、果物の香りやスパイスの風味、まるでソムリエみたいな口ぶりでノートにダーっと書き殴る。その姿、ちょっと痛々しいですよね。まあ、味わいを言語化するのは確かに難しいから、デキる自分を演出したいという気持ちも分からなくはないですけれど。たとえば、子供が描いた落書きを見て「芸術だ!」と褒めちぎる親みたいで、見ていてちょっと恥ずかしい。テイスティングノートとは、ただの飲み歩きの記録ではなく、心の中で抱えている自尊心をなぞっている、そんな一面が見え隠れするものです。
テイスティングノートをまじめに語ると
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