大正モダニズムとは、1912年から1926年にかけての日本における文化的な隆盛とでも言いたいのでしょうか。しかし、それだけで片付けられるほど甘くないです。大正時代は、モダニズムの潮流が吹き荒れ、文学、音楽、芸術、さらには思想に至るまで、クリエイティブな革命が起こりました。まるで猫が空を飛ぶようなありえない変化です。一方で、まるで安いカクテルのように混沌とした作品も多かったのが実情です。華やかで自由なイメージの裏にあったのは、国際的な影響と共に完成されなかった文化の爛熟。要するに、ワクワクするような時代には見えますが、実際には色々とごたごたしたものの山だったのです。そうして人々は新しい価値観を求め続けた結果、濁った井戸水に逆に溺れそうになったのです。
大正モダニズムをまじめに語ると
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