
俎板とは、料理の前に食材を格闘させるための板のことです。なんとも地味で無骨な存在じゃありませんか。台所の隅っこに追いやられたこの小道具、あんたは一体何様なのよ、と思わず突っ込みを入れたくなります。しかも、見た目はただの板で、羽根付きのバカかと思うくらい無機質。でも、実際は料理をする上で欠かせない存在です。料理人たちに愛される俎板なんて、まるで平凡な毎日を生きる一般人そのもの。食材を切り、叩き、ぐちゃぐちゃにされても、文句一つ言わずに耐える。そして、世間の流行り廦りとは無縁の雪平鍋と同じ薄暗い隅で静かに「俺の出番はまだか」と囁く。何とも切ない存在です。料理の裏舞台では、俎板の心に秘めたストーリーがあるのかもしれません。まあ、そんなことはどうでもいいですが、料理をするならあいつがないと始まりませんから、感謝の気持ちを込めて見つめてあげてください。
俎板をまじめに語ると
前の記事: « 会話力とは?毒舌で解説!
次の記事: 保存容器とは?毒舌で解説! »