
レチタティーヴォとは、オペラや宗教音楽の中で用いられる、感情を表現するための尋常ならざる歌唱スタイルです。通常の歌とは違い、基本的には演説のように、伸びやかにしゃべることが求められます。要するに、情熱的なセリフ回しが基本というわけです。例えて言うなら、夏の熱中症で頭がおかしくなった人の独り言みたいなもの。ただのセリフをメロディに乗せると、どうにも色っぽく「聴かせる」力が生まれるのです。とはいえ、維持するのが難しいこの形式、実際に聴いてみないとその魅力はわからないかもしれませんが、聴かなければ一生気づかないまま終わることもあるので、まあそれも運命ですね。要は、味わい深いということです。レチタティーヴォの魔法には、多くの人がはまっていくのです。文句を言いつつも、その奥深さに気持ちを動かされますから、ほんとに興味深いものです。
レチタティーヴォをまじめに語ると
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