
思い出の場所とは、ただの記憶の堆積場なんて言うなかれ。通り一遍の観光名所も、それを訪れた人のワクワク感やドキドキ感があってこそ、思い出として色づくんです。過去の恋人とのデートスポットもいいですが、現実は離婚調停中で、あんな場所に行けるわけがないじゃないですか。ましてや、自宅のトイレでの長時間の滞在が思い出の場所だったなんて言ったら、周囲が引いてしまいますよね。思い出の場所は、まあ美しい場面もあるかもしれませんが、実際のところ、心の中の自撮り写真みたいなものです。その美しさの裏には、意外と恥ずかしい思い出が隠れているものなんです。だから、思い出の場所と聞いても、すぐに感動するのはやめたほうがいいですよ。そこには必ず、人間くさいリアルが潜んでいるのです。
思い出の場所をまじめに語ると
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