
廃墟とは、かつて人々の笑い声や生活の匂いが漂っていた場所が、どれだけの時を経て無惨な姿に変わってしまったかの生々しい証拠です。見るも無残なその風景は、まるで時が止まった瞬間を目撃したかのように、突如として目の前に現れます。廃墟は悲しい過去の遺産であり、ポンコツな夢が崩れてしまった結果です。もはや好き勝手にやりたい放題の社会において、廃屋が立ち並ぶ道を歩く人々の心に何が響くのでしょうか。ああ、そこに立つのはただのゴーストタウン。町が崩れても不景気が続いても、何も変わらない現実は相変わらず。まるで、風がこおろぎの歌を聞くために通り過ぎていくように、ただの観光地になり下がった廃墟を見ると、背筋が寒くなるほどですね。どんなに美しさを追求しようとも、廃墟の持つ魅力は美しさとは無縁ですから。正直言って、寄り道しなくてもいい場所なのです。
廃墟をまじめに語ると
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