
無機化学とは、一般的に思われているほど夢のある学問ではありません。生物が感情を持たず、無機物のように無機質なのです。この分野では、金属や鉱物など、命がない物質の性質や反応を扱います。何が面白いのか、正直言ってわからない、と思う人も多いでしょう。しかし、実際には私たちの日常生活には無機化学が溢れていることを忘れてはいけません。鍋の焦げ付き防止や、サッカーのボールの製造、さらには食塩まで、無機化学なしでは成立しないのです。化学の中でも地味な存在だけれど、他の分野にはない堅実さが魅力かもしれません。こう考えると、無機化学は人間関係の親友のように飽きられがちですが、裏方として確実に支えてくれているのです。ただ、魅力的なストーリーがないのと同じで、決して主役にはなれないのも事実です。
無機化学をまじめに語ると
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